オール電化はお得?電気代・設備・向いている家庭を判断
オール電化は、給湯・調理などを電気でまかなう住宅です。ただし「ガス代がゼロになる=必ず安い」ではありません。設備効率、料金プラン、家族の生活時間、初期費用を合わせて判断します。
All Electric Guide
損得を左右する中心は、調理より給湯
電気温水器かエコキュートかで消費電力量は大きく変わります。まず現在の給湯器と年間の電気・ガス使用量を確認しましょう。
オール電化の主な設備
| 用途 | 代表的な設備 | 判断で重要な点 |
|---|---|---|
| 給湯 | エコキュート、電気温水器 | ヒートポンプ式か電熱式か、容量、沸き上げ時間 |
| 調理 | IHクッキングヒーター | 使える鍋、同時使用時の出力、専用回路 |
| 冷暖房 | エアコン、床暖房など | 断熱性能、地域、機器効率 |
| 自家発電・備え | 太陽光、蓄電池 | 昼間の自家消費量、停電時に使える回路 |
エコキュートは空気の熱をヒートポンプで集めてお湯を作ります。一方、電気温水器は主に電熱ヒーターで直接加熱します。資源エネルギー庁も、電気温水器や蓄熱暖房器を使う家庭では電気代が大きくなりやすく、ヒートポンプ機器への更新が対策になると案内しています。
「お得か」を比べる正しい順序
- 過去12か月の実績を集める:電気とガスの使用量・請求額を月別に並べます。
- 設備費を含める:本体、工事、電気容量変更、基礎工事、撤去費から補助金を引きます。
- 更新後の使用量で試算する:営業資料のモデル世帯ではなく、家族人数・入浴回数・昼夜の在宅時間を反映します。
- 料金プランを照合する:基本料金、時間帯単価、燃料費調整、解約金、割引終了後まで確認します。
- 保守・更新も入れる:保証期間、修理時の代替手段、将来の交換費を見込みます。
向いている可能性が高い家庭
- 高効率なエコキュートを設置でき、給湯量に合うタンクを選べる
- ガス契約を完全に廃止でき、ガスの基本料金もなくせる
- 時間帯別単価に合わせて給湯や家電の運転を移せる
- 太陽光の余剰電力を昼間の給湯や家電に使える
- 寒冷地仕様、設置スペース、騒音・水圧などの条件を満たす
注意したい家庭
昼間単価が高いプランで日中の使用が多い、少人数なのに大容量設備を選ぶ、電気温水器を使い続ける、停電時の代替熱源がない、といった場合は利点が小さくなります。停電中は通常、IHや給湯器の沸き上げはできません。貯湯タンクの水を非常用に取り出せる機種もありますが、飲用可否や操作は取扱説明書に従ってください。
2026年の補助金は設備ごとに確認
国の「給湯省エネ2026事業」は、対象エコキュートに基本7万円/台、要件を満たす機種に3万円/台を加算します。対象製品を登録事業者と契約して設置することが条件で、一般消費者が直接申請する制度ではありません。予算上限に達すると受付が終わるため、契約前に対象型番、還元方法、申請予定を見積書で確認してください。
よくある質問
電気代だけをガス併用時と比べればよいですか?
いいえ。エネルギーを電気へ移すので電気代は増えるのが普通です。「電気+ガスの年間総額」と設備費の年換算額で比較します。
夜間に沸かせば必ず安くなりますか?
必ずではありません。夜間単価の差、昼間単価、燃料費調整、再エネ賦課金、沸き増し量で変わります。太陽光がある家庭は、対応機種で昼間沸き上げを選ぶ方が自家消費を増やせる場合もあります。
ガス併用から一度に全部交換すべきですか?
給湯器の故障時期、配線・分電盤工事、調理器の使い勝手が違うため、一括交換が最適とは限りません。給湯器更新を中心に、総額を2~3案で比較しましょう。
公的情報・確認先
補助金・料金プランの記載は2026年7月30日時点。最新の受付状況と契約条件は公式サイト・電力会社で再確認してください。