エコキュート
エコキュートとは、ヒートポンプ技術を活用した給湯システムです。ヒートポンプ技術を用いることで、少ない力(電気)で多くの熱を作り出すことができるように工夫されている給湯システムで、従来の電気温水器と比較しても高効率な給湯システムです。
エコキュートの特徴
まずはエコキュートにはどのような特徴があるのかを分かりやすく説明していきます。エコキュート最大の特徴は「ヒートポンプ技術による効率的なエネルギー性能」と「深夜の割安な電気料金を活用した経済性」が挙げられます。
ヒートポンプ技術による効率的なエネルギー性能
エコキュートはエアコンでおなじみとなっている「ヒートポンプ技術」を採用しています。通常、エネルギーは投入した量に対して発生させる熱量というものは決まっており、1wの電気を投下して作ることができる熱量(カロリー)はどんなにそれを効率的にしても限界があります。
ヒートポンプ技術とは、エネルギーをそのまま熱に替えるのではなく、エネルギーを使って別のエネルギーを得ることで熱を生み出す技術です。
難しく書いていますが、エコキュートの場合は、室外機から空気を取り入れて、その空気の熱を利用することで、投入したエネルギー量以上の熱量を得ることができる技術なのです。ヒートポンプ技術により発生させることができる熱量の効率性をCOP(成績係数)と呼びますが、エコキュートのCOPは現在のところ3程度といわれています。これは、電気を使って熱量を得る際の理論値の3倍の効率があるということになります。
対して、一般的なガス給湯機や電気温水器などは、ガスや電気をそのまま熱にしていきますので、ヒートポンプ技術を使っているエコキュートのように高効率の給湯を行うことはできません。
深夜の割安な電気料金を活用した経済性
エコキュートのもう一つの特徴は深夜電力を活用した経済性にあります。「ヒートポンプ技術」の項目で説明したように、エコキュートはこれまでの給湯システムよりも高い効率性を持つ給湯システムです。
そのため、そもそも消費するエネルギー量自体も小さいのですが、深夜電力を活用することでさらに経済的にお得な点があります。
オール電化住宅の場合、昼間の時間帯の電気代(単価)がオール電化でない家庭と比較して高く設定されていますが、その分深夜の電気代単価はかなり割安に設定されています。そのため、エコキュートは深夜の時間帯にお湯を沸かすようにすることで、さらに電気代も安くすることができます。
つまり、エコキュートは
効率的にお湯が沸かせる(省エネ)×電気代が安くなる(経済性)=Wでお得な給湯システム
といえるわけです。
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