ピークシフト:時刻を移す
電力使用が集中する時間から、余裕のある時間へ運転を移します。例えば、他の家電が重なる時間を避けて洗濯を行う方法です。運転時間・出力が同じなら、電力量は同じでも使用の山を変えられます。
ピークシフトは、電気を使う時刻を移して、使用の集中を和らげる方法です。洗濯や乾燥などを別の時間へ移しても、同じ運転なら使用電力量が減るとは限りません。自宅の同時使用を抑えたいのか、料金を下げたいのか、需給調整に協力したいのかを決めてから、動かす家電と時刻を選びましょう。
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電力使用が集中する時間から、余裕のある時間へ運転を移します。例えば、他の家電が重なる時間を避けて洗濯を行う方法です。運転時間・出力が同じなら、電力量は同じでも使用の山を変えられます。
電力使用が多い時間の電力を抑えます。不要な機器を止める、使用する出力を下げるなどが考えられます。対策後に別の時間で使うかも含め、1日のkWhは別に確認します。
kWは電力、kWhは使った電気の量です。「最大のkWが下がった」「1日のkWhが減った」「請求額が下がった」は、それぞれ確かめる必要があります。
家電Aを1.0kWで30分、家電Bを0.8kWで30分使い、ほかの電力が1時間を通じて0.2kW一定と仮定します。実在の型番や実測値ではなく、起動時の変動も含まない条件です。A・Bを同時に使う場合と、順番に使う場合を比べます。
表は左右にスクロールできます。
| 使い方 | 前半30分 | 後半30分 | 1時間の電力量 |
|---|---|---|---|
| A・Bを前半に同時使用 | 1.0+0.8+0.2=2.0kW | 0.2kW | 2.0×0.5+0.2×0.5=1.1kWh |
| 前半A、後半Bへずらす | 1.0+0.2=1.2kW | 0.8+0.2=1.0kW | 1.2×0.5+1.0×0.5=1.1kWh |
この条件では最大の電力が2.0kWから1.2kWへ下がり、1時間の電力量はどちらも1.1kWhです。電力量単価も同じなら、この1.1kWhに対する電力量料金は変わりません。異なる単価の時間へ移す場合は、移したkWhと各時間の単価を使って計算します。
実機は運転途中で電力が変わります。この表の差だけで契約容量やブレーカーの動作を判断せず、契約アンペアと同時使用の確認も参照してください。
朝の支度や夕食時など、自宅で家電が重なる場面を調べます。前半から後半へ全部まとめて移すと、移した先に新しい山ができます。一つずつ時刻をずらし、ほかの運転と重ならないか見ます。
契約先などの最新の案内で、対象日・時間と「減らす」「別の時間から移して使う」のどちらが求められているか確認します。需要の少ない昼間へ移す取り組みもあり、毎回夜へ移すとは限りません。
東京電力EPの「エコ・省エネチャレンジ」には、指定時間の節電だけでなく、春・秋に朝や夜の使用を昼間へ移す取り組みがあります。対象時間は都度の案内で確認する方式です。同社は、夜間単価の安い契約で昼間へ移すと料金が高くなる場合があることも注意しています。参加条件・ポイントと料金差を確認し、不要な電気を増やすために機器を動かさないでください。
時間帯で電力量単価が変わらない契約なら、同じkWhを別の時刻に移すだけでは、その分の電力量料金は下がりません。時間帯別契約では曜日・季節・単価の区分を照合します。基本料金や調整額まで含む比較は、時間帯別プランと家電予約の見直しで確認できます。
同時使用を抑えても、契約や基本料金が自動で変わるとは限りません。容量変更を考える場合は、現在の契約方式とアンペア変更の手続き・条件を確認してください。
家電の内蔵機能を使い、取扱説明書で認められない外付けタイマーや電源の強制切断で代用しないでください。日々の使用量を減らす対策は、エアコン、待機電力、窓断熱も家庭の条件に合わせて検討します。
時間ごとの実績の確認には、スマートメーター30分値の見方が役立ちます。家電の効率も見直すなら、省エネ家電の選び方へ進んでください。
確認日:2026年10月24日。料金・参加条件・製品仕様は自宅の契約や型番に合わせて確認してください。
kWとkWh、1日全体の使用量と時間帯の集中を考える際の基礎を確認できます。
電力の山を抑える考え方と、使う時期を移す方法の違いを確認できます。
対象時間の案内、昼間へのシフト、料金が増える場合の注意と参加条件を確認できます。
終了時間を指定する方式と、機種・コース・運転条件による違いを確認できます。