省エネ家電の買い替え時期

家電は「10年たったら必ず交換」でも「壊れるまで使うのが必ず得」でもありません。安全性、故障の兆候、今の年間消費電力量、新製品との差、購入・設置・処分にかかる総費用を順に確認すると判断しやすくなります。

内容と制度は2026年7月30日時点。異音、焦げ臭さ、異常発熱、漏電、電源コードの損傷などがある場合は使用を中止し、メーカーや販売店へ相談してください。

Replacement Guide

年数は目安。安全・省エネ・総費用の3段階で判断

平均使用年数は寿命や交換期限ではありません。同じ年式でも使用頻度や設置環境で状態は変わります。まず安全面を確認し、問題がなければ電気代差と買い替え総費用を比較します。

主要家電は平均で何年使われている?

家電買い替え前の平均使用年数省エネ面の確認
ルームエアコン13.4年期間消費電力量、部屋の広さ、建物条件、冷暖房の使用時間
電気冷蔵庫13.1年年間消費電力量、容量、設置寸法、扉の開き方
電気洗濯機10.1年年間消費電力量・水量、乾燥方式、1回あたりの容量
カラーテレビ10.8年年間消費電力量、画面サイズ、視聴時間、自動輝度調整
電気掃除機7.4年消費電力量だけでなく、電池・部品交換と使い勝手

出典:内閣府「消費動向調査(令和8年3月実施調査結果)」。二人以上の世帯が2025年4月~2026年3月に買い替えた製品について、買い替え前に使っていた平均年数です。推奨交換年数ではありません。

買い替えを優先して検討するサイン

安全や故障の兆候がある

異音、焦げ臭さ、異常な振動や発熱、水漏れ、ブレーカーが落ちる、電源が不安定といった症状は、電気代比較より先に点検が必要です。

生活への影響が大きい

真夏のエアコンや食品を保管する冷蔵庫は、故障してからでは交換を待ちにくい機器です。部品や工事の手配期間も含め、異常が増えた段階で検討します。

年間消費電力量の差が大きい

常時稼働する冷蔵庫や使用時間の長いエアコンは、同等条件の新製品と比較します。サイズを大きくすると、性能が良くても使用量が増える場合があります。

修理費と残りの使用期間が見合わない

見積もった修理費、交換部品の供給状況、今後の故障リスクを確認します。軽い不具合や清掃不足なら、修理・手入れの方が合理的な場合もあります。

電気代だけで損得を決めない

新旧の年間消費電力量の差に、自宅の電力量料金単価を掛けると年間削減額の概算になります。

年間削減額 =(旧製品の年間消費電力量 − 新製品の年間消費電力量)× 電力量料金単価

単純回収年数は、買い替え総費用から売却額や確定した補助額を引き、年間削減額で割って求めます。ただし、故障回避、快適性、時短、温度管理など電気代以外の価値は別に判断してください。

総費用に入れるもの見落としやすい例
本体と付属品必要以上の容量・機能、延長保証、専用部材
設置・工事エアコンの配管・電源工事、搬入経路、階段料金
撤去・処分収集運搬料金、家電リサイクル料金、取り外し費
使用中の費用電気・水道、フィルターや電池などの消耗品、修理

店頭とネットで見る表示

エアコン、冷蔵庫、テレビなどは、統一省エネラベルの多段階評価、年間目安エネルギー料金、目標年度を確認します。星の数だけでなく、同じ容量・サイズ・用途の製品同士で年間消費電力量を比較してください。

環境省の「しんきゅうさん」では、現在使っている製品と候補製品の年間消費電力量・年間電気代などを比較できます。型番や購入年が分かると比較しやすくなります。

表示制度:資源エネルギー庁「統一省エネラベル」。製品区分や目標年度が異なる場合があるため、表示条件も確認してください。

家電別の確認ポイント

家電買い替え前にすること詳しいページ
エアコンフィルター清掃、室外機周辺、設定、部屋の断熱を確認してから能力不足か判断エアコンの買い替え判断
冷蔵庫扉パッキン、放熱スペース、設定温度を確認し、同等容量で比較冷蔵庫の電気代と買い替え
照明白熱電球・蛍光灯か、器具ごと交換が必要か、点灯時間を確認LED電球の選び方
テレビ同じ画面サイズと視聴時間で比較し、大型化による増加も考慮テレビ・パソコンの省エネ

補助金と処分方法は購入前に確認

自治体の省エネ家電キャンペーンには、購入前申請、指定店舗、対象型番、居住要件などが設けられることがあります。購入後では申請できない制度もあるため、先に条件を確認してください。

家庭用のエアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象です。買い替え時は原則として販売店へ引き取りを依頼し、収集運搬料金とリサイクル料金を含めて比較します。

制度確認:全国の省エネ家電・設備補助金経済産業省「家電リサイクル制度FAQ」

買い替え前後の使用量を比べる

買い替え後も、使い方や設置条件によって消費量は変わります。電力会社の時間別使用量やワットチェッカーで変化を確認すると、次の改善点が分かります。